2012年8月26日日曜日

『カエルの子はおたまじゃくし』




やっと足のはえてきたおたまじゃくしが
見上げた先には
艶だったウグイス色のカエルが
しっかりと葉にしがみつき
オレンジ色の大きな目で獲物を狙う姿。
『カッコイイ!!』と思った。
早くカエルになりたいと
心底、思った。

2012年8月13日月曜日

『赤るいほう』




漁師の叔父が小さな俺を
かわいがってくれたのも
祖母がそうであったのも
実の子や孫が近寄らなかった
寂しさを紛らわすためと
ふと、感じ取ったとしても
目を閉じて、まぶたの裏の
赤い景色に隙間の光をまぶして
「ありがとう。ありがとう。」

2012年8月5日日曜日

『心象の深層の真相』



思い出に境界などない
現実に体験したことはもとより
夢で見たときの鳥肌や苦みまで
よく冷えたグラスにほうり込み
時(とき)のマドラーにてよくかき混ぜると
もう、なにがなんだか。。。
すべてが本当の出来事に。