2010年10月15日金曜日

時を窺う水溜りと穴

力線が胚の表皮の表側に接触した瞬間、その先端部にみるみる水がたまり始める。
『眼球』である。
水の眼を中心にして顔が作られる。顔には眼ばかりではなく、鼻や口や耳など
いくつもの穴がうがたれ、それらの水の眼や穴は感覚器官として、じっと、まだ見ぬ
外の世界をうかがっている。